臨床現場で多く用いられる皮下補液処置ですが、保定の手間や時間が意外とかかりますよね。
そんな皮下補液をスムーズにするのが加圧バッグとはかりです。
加圧バッグで点滴にかかる時間を短縮し、はかりで流量を正確に把握しましょう!
■用意するもの
❶ 加圧バッグ(500ml):インフュサージ加圧バッグ 500mL用(税別¥3,420)
❷ はかり(アナログ):ばね式手秤(最大1kgまで)(税別¥2,090)
さらに今回のブログでは時短効果を明確にするため、
注射針は21Gの翼状針、点滴液の量は100mlに統一し
❶ 自然落下
❷ シリンジを使った方法
❸ 加圧バッグを使った方法
の3つの方法を比較します!
ご協力頂いた病院の皆様、患者さん、わんちゃん、ありがとうございました🙇♂️
❶ 自然落下でやってみよう!

これが一番メジャーな方法なんじゃねえか?
確かに自然落下の動物病院が多い気がするね
獣医さんがその場を離れて注射薬剤を用意したり出来るけど
21Gの針だと結構時間がかかるんだよなあ
つべこべ言わずにやるぞ両生類!(ブスっ)
痛ぇ〜!!
・・・・・・・点滴中・・・・・・・

終わったか。結果は…2分52秒!!
時間だけで見るとかかりすぎだな
え、これ全部僕で実践するの…?
❷ シリンジでやってみよう!


次はシリンジを使うんだな、よしどんどん行こう!
ちょっと待ってよ!
コンプラが重視される時代に僕で実践するのはマズイよ!!
分かる分かる(ブスっ)
痛ぇ〜!!
・・・・・・・点滴中・・・・・・・


結果は…シリンジ2本が1分26秒!三方活栓が1分27秒!
自然落下よりもかなり時間を短縮できたが、シリンジの操作で獣医師がつきっきりになるのが難点だな。
それなりに握力も必要だからか弱き乙女には少し辛いものがあるかもね…
❸ 秤(はかり)&加圧バッグでやってみよう!

…なんか、長いな。まあ試してみるか(ブスっ)
痛ぇ〜!!
・・・・・・・点滴中・・・・・・・

1分16秒か、なかなか良いタイムだな
いてて…背中がタポタポだよ!
でも加圧バッグは獣医さんの手もあく上に速いから良いね!
きみ、なんだかんだタフだよな
まとめ
それぞれの方法をまとめて比較してみましょう!

各病院の規模やスペースに合ったやり方があると思いますが、処置することが多い『皮下点滴の1秒』に是非こだわってみてください!
以上、いろんな動物病院で皮下点滴をしている森田がお送りしました!

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